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2009年4月6日月曜日

サーキット走行は敷居が高いのか

先日桶川に行った際の出来事。

僕は午前から走っていたのですが、昼くらいにNS-1自走で訪れた若者がひとりいました。
サーキット走行初心者というのが明らかに分かるくらいに落ち着かない雰囲気。僕自身も、単独でのフリー走行は2回目だったので、人のことは言えないかもしれませんが、イベントで走ったことがあるので、まぁ、そこそこ落ち着いていたと思います。

それはさておき、そんな彼が僕に話しかけてきました。
「テーピングとか保安部品はこんな感じでいいんですかね?」
明らかに自走な雰囲気だったのは僕だけだったので、質問してきたのだと思いますが、僕自身も初心者なので、どうにも恥ずかしい感じでしたが、分かる範囲で答えました。それをきっかけに、ほんの少し話したのですが、普段は900ccのSSに乗っており、峠の経験はあるとか。サーキットは初めてで、コケテも痛くないNS-1で来たのだそうです。

その後も、速い人が後ろからきたときはどうすればいいか、などなど分かる範囲でのマナーというかを恥ずかしながらアドバイスしてみたわけです。そしていざミニバイクの時間帯になり、彼は恐る恐る走り出したわけですが、当日は不運にもミニバイクが多数いたわけですね。全員が速いわけでもなく、同時に20台近く走っていた中でも、かなりペースに差がありました。そんな中、はじめてサーキットを走ったというわりには、フォームもけっこう様になっていたし、極端に遅いわけでもなく、自分がはじめて桶川を走ったときよりも、随分とうまく走っていているように思えました。ただ、ホームストレートを通過するたびに首をかしげるというか、うつむき加減というか、なんとなく「こんなはずではないのに・・・」的なオーラが感じられました。それは僕自身も感じたことです。MAEF前夜のイメージの中では、華麗なリーンアウトで走る自分の姿を思い描いておりました。ところが、ほとんどの人について行けない。正直自分自身にがっかりしました(後に撮影してもらったムービーを見てさらに愕然としましたが)。

きっと彼はイメージと実際のギャップに愕然としたんだと思います。走行終了後、「あんな感じで大丈夫でした?」と聞く彼に、まったく問題ないと思いますよ、と答えたわけですが、その後の走行枠が訪れたい際は、寂しそうに見ていただけで、せっかく半日券を買ったのに、その1回の走行だけで帰ってしまったようです。ちょうど僕が給油のために一度出ていたときなので、どういったつもりで桶川を後にしたのかは知り得ませんでしたが、それまでの彼の行動から察するに、めげてしまったのではないかと思われました。

セコイ僕は、元をとるために走行枠めいいっぱい走り、その分コースに慣れることができ、最初よりは幾分ましは走りができるようになったと思います。確かに腕も重要だとは思いますが、ある程度までは慣れのほうが大切で、何本か走っているうちに、自分なりのペースがつかめ、速い人たちの中で走っていても、譲り方なども分かってくるし、だんだん気持ちよく走れるようになると思います。

もちろん峠には峠の楽しさもある、というのは重々承知しています。でも、僕としては、やっぱりサーキットのほうが相対的に自身の中のリミッターを解除できるし、その開放感が非常に楽しく思えます。バイクを速く走らせて楽しみたいという同じ方向性の、おおげさにいえば同士だと思ったので、そんな開放感というか楽しみを感じたのか、とても気になりました。願わくば、その日はあまりにミニバイクが多かったので、日を改めようという前向きな方向で帰宅したのだと思いたいです。

決して安全な趣味ではないと思うし、ある程度の敷居の高さは必要だとは思います。幸いにも、僕は仲間を見つけることができました。そんな仲間がいなければ、僕もめげてしまったかもしれません。コースを寂しげに(僕にはそう見えました)後にする彼の姿を見て、無性に寂しさを感じ、いろいろと考えてしまいました。

1 件のコメント:

  1. そういうときはSuper-Sonicを紹介してください。僕はミニと混走のフジビーチを平日走ったおかげで親しく話すミニやミニモトのお友達が出来ました。楽しむことに車種は全然関係ありません。案外、ミニ同士の方が話し難かったりするもんです。それに僕も一生モタードだけって決まったわけじゃないので違うジャンルも大きな網で取り込んでいきたいですね。特に初心者とか初めてという人の一助になるチーム(組織)がないのを何とかしたくて始めたコトなんでジャンルは全然気にしていません。今後は銀六さんもチームの一員として是非うちを紹介してね。

    いんすぴ

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