さてさて、いよいよレース当日です。
今回は伊那市内の宿に宿泊し、当日を迎えあした。これまでは徹夜で整備してたりすることが多かったので、レース前にこんなに寝られたのははじめて。体もバイクもコンディション的には最高の状態で迎えることができたのでした。
しかし、前日までゲートオープンを練習日と同じ7時半だと思っており、それに合わせて起きたので、当日朝に受付〜車検が7時40分までと知ったときは焦りましたが(笑)
また、前日までのタイムと昨年の伊那でのイースト1のタイムなどを見比べると、実際勝つのは難しいなぁ、などと思っておりました。昨年のSM3の優勝者、masa2さんは55秒台で走ってましたしね。でも、今回ボク意外の選手は皆150cc以下のバイクばかり。これでいい順位取れなかったらちょっと恥ずかしいかも、などど思いながら準備を進めておりました。
一応音量が不安だったので、グラスウール交換したおかげか、車検はすんなりとパス。ただ、音量測定の際にちょっとバタついたためか、車検受けたことを運営者側のほうでチェックし忘れていたらしく、後で呼び出しくらいましたが(笑)。ちょっと焦りましたが、その後のトラブルに比べればね…
受付、車検の後、ライダースミーティングを経て公式練習10分が始まりました。
昨日1回しか走れなかった、第二ダートを確認することを主眼に出ていきました。ちょうど、EAST1#18さんが前に来たので、ひたすら追走。離されるものの、昨日に比べればダートも着いていけそう。ターマックのほうはちょっと余裕を見ながら走り、練習終了。
相変わらすタイムはそこそこでしたが、なんだか闘えそうな予感。
予選に向けて準備している間、MOTO3#17さんから、「ターマックはそこそこ走れているんだから、第二ダートとにかく頑張れ! そうすれば勝てるよ」と激励をいただきます。勇気が出ますね。
ということで予選です。正直あんまり覚えていませんが、勇気を振り絞ってダートでも開ける、そしてターマックも真面目に走る! そうしたら前日に比べて1秒以上アップの55秒995が出ました! EAST1総合で予選4番手。フロントローの一番イン側をゲットすることができました。
しかし、思わぬ伏兵!? が。#18さんばかり気にしていたのですが、なんと54秒台で同じSM3クラスの#17さんがポールではないですか! しかもバイクはCR85。恐るべしです。
ということで、あぼがど監督による作戦司令が。2番手にまっきーさん、3番手にえりあさんという並びなので、なんとかマシンの調子が出ていないえりあさんの前に出る、というものでした。ポールとはいえCR85なので、スタートでえりあさんの前に出られれば、えりあさんにつっかえてきっとギャップが稼げるはず、という算段です。
昼メシ食いながらスタートのイメージトレーニングし、緊張で落ち着かないのでふらふらしていると、あっという間にハスクカップのヒート1が始まりました。スタートシグナルの確認をちゃんとして、いよいよ自分の番と相成りました。
それにしても、調子悪いからといって、スタートで果たして450の前に出られるのか? などと思いながら、ウォームアップランのスタートでテスト。一番イン側からのスタートなので、とにかく第一コーナーに向かって一直線に加速! ちょっと強引ながら、インをついて一応えりあさんの前に出ることができました。お、これは行けるかも! といい感触を得て、本番のスタートです。
マーシャルがホームストレートから去り、レッドシグナル点灯! 消灯!! とにかく前に乗って、クラッチ繋いで全開!!!
会心のスタート! 第一コーナーまでで明らかにえりあさんより前に出ていることが分かり、そのままホールショットを決めたマッキーさんを追いかけます。ダートでなるべく引き離されないように、ターマックも全開で、後ろを振り向くことなく、ひたすら追いかけていきます。中盤で一度後ろを確認すると、まだ余裕ありそう。でも気は抜けません。
EAST1はわずか8周のレースですが、長かった……。最後のダートを超え、あとはもうゴールだ。なんとか逃げ切れた…と思って最終コーナー、後ろを振り向くと、後続がテールに張り付いている!! やべっと思ってスロットル全開! なんとか逃げ切ることができました。
結果を見ても分かるとおり、3位に入った#17さんのベストはボクより1秒以上速いので、当然ですね。あと1周あったらやばかった……。
それでも作戦は的中、スタートが成功したのでクラストップを取ることに成功! 同じ作戦でヒート2も行ければ……
とりあえずひとレース終わって、少し落ち着き、MOTO1クラスのレースを観戦。仲間たちの奮闘を見たり、各所での激しいバトルは楽しませていただきました。そしてだんだん自分の番が近づいてくるに従って、1ヒートでもいいのに、なんて思ってもいましたね。
予選、ヒート1ともにとにかく全力で走っているので、走行時間はたいしたことないのに、とにかく疲れました。緊張しっぱなし、というのも疲労感を増大させます。ヒート2開始前の疲労感は半ぱなく、8周走りきれるのかいな、などと正直思っておりました。
ということでヒート2。エンジンかけて待機エリアに向かおう、と思ったら……エンジン掛からない!!
最初はニュートラル? かと思ったら、メーター付かないし、セルも無反応。ただ、燃料ポンプの作動音はしたのであぼがどさんが押しがけにチャレンジ。なんとか掛かり、待機場へ。
そしてダミーグリッドからコースへ入り、本グリッドにつくわけですが、そこで一度エンジンストップなんですねぇ……。まぁ、しょうがないのでエンジンを切り、念のためオンにしてみるものの、メーターつかない、セル無反応変わらず。1分前のコールがあり、皆エンジン始動するものの、うんともすんとも言わない。ウォームアップランがスタートすると、マーシャルの方々が来て押してくれます。ただ反応が悪い。ほぼ第一コーナーまで何度もトライしたら掛かった!! いろいろ確認しながら行きたかったものの、とにかくグリッドを目指す。
最後に付いたので、あっという間にスタートです。作戦は変わらずスタートでえりあさんを、と思っていたのですが、動揺のためか、あっさり前にいかれる。これはヤバいということで、とにかくえりあさんを追いかける。そしたらえりあさんホームストレートで伸びないので、第一コーナーインを付いてパス! ヨシ!! まっきーさんもそれほど離れていないから、追走開始! と思ったら、第二ダートで#18さんがイン側からすっ飛んで行ってしまいました。まさかこんなに早くくるとは! 一度はホームストレートで抜き返すものの、その後は第二ダートで離されるを繰り返す。徐々にギャップも広がり、結局そのまま3位でゴール。SM3では2位でした。
ヒート2はいろいろあってか、ヒート1ほど集中しきれていなかったように思えます。でも、結果を見ると、ベストはヒート2で出ており、意外。55秒189でした。前日まで57秒を切れなかったことを考えると、上出来な感じ。満足です。
ということで、最終的な結果はEAST1 SM3クラス優勝! ヒート2で#18さんの先行を許してしまいましたが、ヒート1でクラス3位だったので、総合ポイントで1点上回り、1位になることができました。
生まれて初めて、それこそ子供の頃の徒競走など含めて、競争ごとで1位を取ったのははじめて!! しかも初表彰台で一番上に登れて大変幸せでございます!
※MOTO1EASTより拝借
レース後の車両保管もなんだかうれしい感じ(笑)
そして今回の戦利品
今年はどうやら割引券になったようですが、せっかくなので、この次は揉まれて勉強するためにMOTO3にエントリーしようかな。
日程的にはもてぎになりそうですが……。
そしてやっぱり楯はうれしいっす。なんか勝ったという実感が湧いてきます(笑)
そして最後になりましたが、あらためてあぼがどさんに感謝したいと思います。
バイクを完璧に仕上げていただき、走りのアドバイスや洗車まで! していただきました。
ヒート2もひとりだったら棄権していたかもしれません。
ありがとうございました!
※追記
MOTO1EASTページに
写真とムービーがアップされはじめましたね
お疲れでした~
返信削除勝てたのは銀六さんの実力ですよ。
でも少しでも役にたてたのならなによりです。
記事読んでて走りたくなりましたw
返信削除自分はモテギは参加させてもらうつもりです。
↑の方と銀六さんとご一緒できるのを楽しみにしてます。
エンジンかからなくなる原因はナンだったんでしょう?
いきなりだと怖いですね(><)
>あぼがどさん
返信削除いやぁ、すごく助かりました。整備、セッティング出しから作戦まですべて力になりました! 次もお願いしたいくらいですが、今度は一緒に参戦しましょ~!
>masa2
お! もてぎ参戦ですか! いいですねぇ。お二方になんとか喰らいつけるよう、頑張りたいと思います。勉強させていただきま~す。
エンジンはたぶんどっかのカプラー外れとかではないかと推測しています。メーターが全然つかないので、メーター故障かも…。燃料ポンプ交換もあるので、入院させてみます。
あらためてスゴイっす、
返信削除何か一皮剥けた感じですね。
ムービーも見させてもらいましたー。
レアルで速い方とそん色ない走りですね。
…次回レアルはエキサイトクラスで。(笑)
それにしても、
あぼかど監督の采配っぷりは半端ないっすね。
こっちもマジすごいっす。
>ましまさん
返信削除いえいえ、恐縮です。やっぱりMOTO1ライダーの皆様はハンパないです。ターマックでもダートでも。
なのでエキサイトなんでとんでもないですよ〜(笑)
そうです、今回の勝利はまさに監督の作戦どおりなのです!